さいコーな日々

珈琲を売る側から伝えるどうでもいい事とか珈琲のことですら無い日常のこと

私がお店をやらない理由

やってる本人が言うのもなんですけど個人売買というとなんか胡散臭いイメージ。

じゃあきちんとしたお店にするかと言われれば現時点ではNOなんです。

理由はいくつかあるんですが本業が専門職なのでそっちできちんとした収入があります。

リスクを負ってお店を構える必要が無いんです。

 

今の個人売買のスタイルならなんとかなりますが現在の本業を崩してまで豆の販売をしてしまうと生活が成り立たない可能性が大です。

 

地域に根ざした経営をしようとすれば価格設定も非常に大事です。

設備的に量産店と同じスタンスでやることは無謀と言うか不可能ですし

量産店と同じレベルの豆で提供するつもりもありません。

 

コーヒー業界だけですよカビが混入してる物を平気で売りつけて「そういう物です」で済まそうとするの。

直ちには影響はないかも知れませんがやっぱり嫌ですねそういう物を人に届けるのは。

生豆を扱うようになって、ハンドピックが行き届いてない豆がどういうものかをそれなりに見てきています。

また少し欠点豆が入ってても値段で選ばれる割合が圧倒的に多いのも分かっています。

でも多分生の欠点豆にどういう物が入っているか、どの位欠点豆が入っているかわからない方が殆どでは無いでしょうか。

焙煎前にさっとハンドピックして焙煎後にちょっと形や色の悪い豆を弾くだけならどれだけ楽だろうかと思うこともよくあります。

 

でもそうしたら量産店と同じでしょうし、焙煎がなんたらかんたら言っても一般の人にはまず通じません。

そうすると選んで頂ける理由が無くなります。

私が個人売買をやる理由も無くなります。

 

 

たまにこんな事をお客さんに伝える店があります。

「豆を挽く前に石や異物が入ってないか確認して下さい。」

価格を下げるためにかける手間を少なくして価格を下げようとしているのは理解できます。

お客さんが少しでも安い価格を求めているのもわかります。

でもそれはお客さんの為ではなくて自分の生活の為。

サービスに値段を付ける行為が通用しにくい世の中なのも知っています。

でもこういうのは100%お店が確認するべきです。

 

綺麗な豆をお届けするには質の良いスペシャルティを使っても最終的にはハンドピックは必需です。

ほぼハンドピックが必要ない豆でも必ず一度トレイに少量ずつ出して焙煎する分はきちんと確認しています。

綺麗な豆=私なりの想いです。

分かって頂ける方というのも横柄な言い方ですが共感してくれた方にお届けしたいです。

それは最終的には美味しさにも繋がっていると思ってます。

 

店舗がないと基本的に注文が入ってから焙煎するので鮮度の高い焙煎豆をお届けできてロスがほぼ無いのも大きな利点です。

店舗があって作り置きをしているとどうしても古い豆から売らないといけませんし開業届とか色々な準備も必要です。

以前某掲示板に書きましたが保健所にもちゃんとOKとか言うか問題ない事を確認してやっています。

保健所の担当さんがこういう話が好きみたいで目を輝かせて嬉しそうに説明してくれました。

地域によって違うかも知れませんので私と同じ様に個人売買を考えてる方は管轄の保健所に相談してくださいね。

 

まあとにかく今のスタンスが自分には合っています。

でも価格は抑えてるつもりです。

こういう所で具体的にここの店よりいくら安いとかは言いませんが

量産店と比べても最安に近いんじゃないかなあと思ってます。

 

 

 

後は家庭が第一なので、ある程度自由に休みが取れる自営の専門職と言うのが私の希望するスタイルにあっています。

その代わり普段は昼夜関係なく、土日の仕事も断りませんけどね。

 

こんなんですが4人の子供の父なんです。

明日というかもう今日になりますが子供の運動会に行ってきます。

人数が多いのでお弁当用にお父ちゃん特製の唐揚げ1キロをこしらえます。

コーヒーは1℃1g単位に敏感ですが料理は割と大雑把です。