ケニアAA-TOPのハンドピック
優等生とか言いつつも最初から優等生ではなく結構な手間をかけてるんです。
選別済みのケニアAA-TOPが少なくなってきたのでちょいとハンドピック致しました。
初めて買って手にしたときは綺麗だと思っていましたがしっかりハンドピックすると
1250gの生豆に対し欠点豆は120g強。
1割近い欠点豆があります。
大体これで一時間半かかります。
生産地で丁寧な処理をされててもこの作業は手を抜けません。
集中力も必要ですし、綺麗で安全な豆を提供するのにも一苦労です。
量産店では弾かない豆も沢山入っています。
これが弾いた欠点豆。
割れや虫食いの他に未成熟な豆も入っています。
黒いトレイを使うのが一般的なようですが虫食いを白と黒の対比で見つけやすいように白いトレイを使っています。
端っこにある虫食いの黒い穴なんかは黒いトレイだと色が同化して見つけにくいんです。
小さい点なのですが中はどうなってるのかと言いますと
こんなんが
こんな風に半分近くまで食われてカビになっています。
もう一個割ってみました。
こっちはもっと食われています。
焙煎してしまうとこの穴の判別が非常に困難になってしまうので
焙煎前にしっかりとハンドピックしています。
私がモカやマンデリンを扱わないのはこのような豆が非常に多く
目減りにより原価が跳ね上がってしまうのと、ハンドピックに手間がかかりすぎる為です。
価格が高いものであれば欠点豆は少ないのですが割高になりすぎてしまい
価格と味が釣り合うとは思えません。
特にマンデリンは香味の品質の低下が激しいので人気銘柄であっても現在特にラインナップに加えるつもりはないです。
モカもちょっとブランディングが行き過ぎてしまっていると感じていて
ファンが多いのは百も承知なのですが現在は扱う予定はありません。
もちろん質が良くて適正価格な物があれば考えますけどね。
焙煎後もハンドピックするのですが先日行った焙煎後のハンドピックは
弾いた豆が一つと良好な結果でありまして
これもヒビが入っていたので一応弾くかなと言う程度で弾いたのですが
なんとなくつまんで引っ張ったら
すぽっと抜けて貝殻とカス豆になりました。
貝殻豆誕生の瞬間です。
生豆でもよく見るとこういうヒビ入ってるのがあって特に何気なく弾いてたんですけど
引っ張ってみたら生豆でも同じようになりました。
ヒビでも色んな種類があるんだなと。
もちろん目視でヒビが入ってなくても焙煎中に割れて貝殻になる豆もあります。
貝殻についてちょっと発見があった一日でした。