さいコーな日々

珈琲を売る側から伝えるどうでもいい事とか珈琲のことですら無い日常のこと

2銘柄追加しました。と世の中の注文後焙煎の違和感について

はいどうもです。

 

ラクマとBASEの方で先日の2銘柄追加完了です。

両方とも素晴らしいお豆ですね。

コスタリカの方は多めに買ったので

暫くの間は提供できるかなと思います。

 

コスタリカの方はクロップサイズ小さめで

2050mというかなり標高が高い地域のお豆で

標高が高いほど昼夜の寒暖差が大きく

個性のあるフレーバーが出ますが

豆がぎゅっと締まってカチカチになります。

標高で豆のグレードが決まるグアテマラ

最高等級が1350m以上なので

2050mと言う標高がかなり高い標高だと

イメージできるかなと思います。

レッドハニーというナチュラルに近い精製ですので

シティ程度までにしておいたほうが良さそうです。

これ以上焼き込むと表面焦げを起こす感じ。

豆の選別は素晴らしいですね。

欠点豆と異物の確認のためトレイに出してみましたが

異物はもちろん欠点豆もほぼほぼ無し。

それでも万が一があるので毎回ちゃんと確認しますよ。

 

タラス地区という名産地のお豆で

個性的なフレーバーのタラス地区の特徴も楽しめつつ

全体的なカップクオリティも秀逸なお豆です。

問屋さん評価だと88点以上ですが

個人的には87点後半位な印象です。

COE中位程の実力はあるんでないかなと。

カップテイスターに依ると思いますが

88点以上は出ても全然おかしくないです。

メインプロットではなく

実験的な意味も兼ねあったロットなので

生豆高騰の中、そこまで高くない買い付け価格でした。

生豆250gの注文後焙煎で1980円です。

もちろん毎回購入者様の為にその都度焙煎しますので

焙煎度は選べます。

個性的と言っても全体的なカップクオリティは

非常に高い印象。

このランクの豆は買いたくても

常時流通するレベルではないので

今回買い付け出来たのは

かなりラッキーでした。

流通量自体もかなり少ないので

気になる方は是非どうぞ。

 

で、ですね。

私のような小さい焙煎機のオンデマンドのロースターが

注文後焙煎とか言ってるのはわかるのですが

おそらくそうじゃないのに注文後焙煎と謳ってる店が

結構多く感じます。

注文がある程度纏まってやっているのなら

その仕組はもちろん理解できるのですが

いつでも3キロや5キロ機で

常時注文後焙煎と言っているお店が沢山あります。

これ不可能じゃないんですが

その焙煎機の適正量から著しくずれた

投入量での焙煎って

火力、蓄熱、排気のバランスが悪く

仕上がりが良くないので

3キロ機で今日は500g、次の日は800gとかは

常日頃試行錯誤してないロースターが日常的に安定して

上手く焼けるとは思いませぬ。

ああいう値段で注文後焙煎を本当にやると

労務単価として、経営者としてアウトですし。

ジェットロースターは仕上がり品質として私としては無し。

ジェットロースターって250℃とか私の煎り止め温度より

高い投入温度なのですが

これ実は温度が高すぎるんじゃなくて

短時間で焙煎するには温度が低すぎるんです。

膨らまないとか言われるのは

温度が低いため豆の芯まで焙煎が進まず

ガスの放出が少なく

短時間で焼いた豆独自の豊かなフレーバーがあるので

なんとか成立している感じです。

フレーバーが抜けるのも早いので

ジェットロースターのお店で買う時は

短期間で飲みきれる量にしましょう。

 

話がずれましたが数十年の経験があって

接触の温度計等でこまめに豆温度チェックをするなら

大型の焙煎機で注文後焙煎は出来ますがそこまでやる

本物の気負いを持ったロースターがどれだけ居るのやら。

それでも適正量で焼いた豆には少し劣りますからね。

はっきり言って3日目の豆を焙煎直後と言われて

わかる人なんてのも少ないでしょうしね。

ちゃんとわかってる上で創意工夫をして

適正な仕上がりの範囲内と言って

大きな焙煎機で小バッチを焼く

正直で探究心に溢れた

本物のロースターさんが居るお店もありますが

おそらくそうではないであろうロースターが溢れた

この現状は少し違和感があります。

 

嘘だらけのメルカリで出さなくなって久しいのは

一緒にされたくない思いがあります。

規模が大きいだけあって出せばよく売れるんですけど

毎回思いを込めてご用意させて頂いております。

正直者がバカを見るのは嫌です。

 

ではまた。