さいコーな日々

珈琲を売る側から伝えるどうでもいい事とか珈琲のことですら無い日常のこと

3分で売り切れたお豆が入荷しました。

はいどーもです。

暑くなってくると毎度のことですが全然売れません。

アイスコーヒー用の豆でも売れば良いんですけどね。

スペシャルティを深く焼けばアイスコーヒーになるのかと聞かれれば

まあざっくりいうとNOです。

 

それはともかくタイトル通りではございます。

商社さんの方で販売開始されてから

3分で売り切れました。

 

グアテマラトップと言われる名農園、

エル・インヘルトのパカマラナチュラルでございます。

 

商社さんでの入荷量は僅か100キロ。

今回は事前サンプル頂いてないのでドキドキしながら購入なのですが

流石エル・インヘルト。

凄く良い豆が届きました。

私の方でも年に片手で数えられる位しか出会えない

超高品質なお豆。

 

世界的なお豆価格の大暴騰の中

今回のお豆もかなりの仕入れ価格になってしまいましたが

3分で売り切れたレアなお豆なので

買えただけラッキーです。

 

このまま豆の値段が下がらないままですと

私の方でもいい加減値上げしないと

ちょっとやってらんない仕入れ価格になってきてしまいました。

値上げはしないようにと頑張ってきたのですが

今回は上りすぎなんです。

 

ブラジルの霜害がきっかけのはずなのですが

そこに需要拡大と輸送費の増大。

だもんでブラジルだけに留まらず

ケニアとかまでとんでもない値上げ通知を頂いております。

月に2度程問屋さんから価格表と現在の国際情勢と

これからの見通しをお手紙で頂いています。

 

霜害は限定的なエリアだったのでそこまで深刻じゃなかったような

連絡を頂いていたのですが

世界的な需要と供給のバランスですので

他国のお豆も値上げするのはわかるのですが

不作じゃない国までなんでここまで値上げすんですかと。

正直納得がいかない上げ幅です。

3割近い値上げは

いくらなんでも私の方の努力では

吸収しきれません。

 

パカマラの方は

テスト焙煎とカッピングはとりあえず済ませてありまして

焙煎の難しさはピカイチかもしれません。

ただでさえ焙煎しにくいパカマラ種で

1750-1900mのパタゴニア区画という場所のお豆。

エル・インヘルトのパカマラは3区画ありまして

パタゴニア区画は一番高い標高のエリアです。

 

超大粒&標高が高く寒暖差が大きいためお豆が固い。

パカマラの様な大粒の品種って

初期の熱入れでインターバルを取らないと

上手く中まで熱が入りにくい。

ついでに1ハゼ近辺のハゼが曖昧で

悩ましいところであります。

 

焙煎途中も難しければ排出タイミングも難しい、

ついでに仕入れ価格も高いという

ロースターを緊張させるお豆ちゃんです。

ついでに今回のロットはもうグリーンムキムキ、

こんな緑色が濃く水分値が高そうなパカマラは初めてです。

本当に良い豆って緑が濃くても全然青臭くないんですよ。

 

まあそんな感じなのでテスト焙煎のときは

まんまと若干予定時刻より遅い排出となりましたが

それでも素晴らしいカップになりました。

テスト分は久しぶりの手回しで焙煎したので

感覚が鈍っておりました。

手回しできっちり焼くのはほんと年中やらないとダメですね。

すぐ感覚が鈍ってしまいます。

 

2ハゼ開始から10秒程で煎り止めして

ウエウエテナンゴらしい複雑さと

ワイニー感、濃厚さ、クリーミーな質感もあり

飲んだあとの余韻も数十分続く存在感。

カシス系の風味とほんのりシナモン感が感じ取れました。

本当に良いナチュラルって感じです。

 

もっと浅くても良い仕上がりになるのかと思います。

テスト焙煎のコストも高く

全焙煎度も試せそうにないのですが

焙煎の幅自体はかなり広そうです。

浅煎りがお好きな方なら

浅煎りでも良いかと。

 

今回のお豆はコーヒーを飲むことに集中して頂いて

温かい時から冷めてきた温度まで変わっていく質感を

楽しんでいただきたい逸品です。

 

近いうちラクマで出します。

生豆250gで3480円。

ネットショップの方では手数料が高いのでちょっと高くなると思います。

ナチュラルより仕入れの安いウォッシュドでも

焙煎後200g5000円オーバーのお店もあるので

注文後焙煎で欠点豆取って、焙煎度の指定できるなら

控えめに言って安いかと思います。

 

それと商号変更に伴いアイコンが変わっております。

プロのデザイナーさんに依頼して

ショップアイコンとロゴを作って頂きました。

RoasteryのRの文字がモチーフになっております。

周りをグルッと囲む丸はONEのOです。

コンセプトとか文字大きめにしてねとかお伝えして

大部分をデザイナーさんを信頼してお任せしたのですが

かなりお気に入りのロゴを作って頂けました。

豆とかコーヒーカップはベタすぎるから止めてねと言おうかと思いましたが

業務内容的にそういうモチーフが入ってた方が良いのかなと思い

一発OKで今のロゴになりました。

 

ご厚意で横バージョンとか単色の版下データも頂けて

良い御縁に恵まれました。

 

ラベルや商品画像はしばらくの間新旧の商号が混在してしまうと思います。

 

そんな感じで

ではまた。