さいコーな日々

珈琲を売る側から伝えるどうでもいい事とか珈琲のことですら無い日常のこと

テスト焙煎とこれからの焙煎について

はいどーもです。

 

早速やってみましたよテスト焙煎。

フジローヤルのHPに落ちてるPDF取説すら読まず

火の付け方もこうか?うん、点いた。

火力とガス圧は?まあこんなもんかな?

なみたいな感じでした。

絞りすぎて一回消えましたけど。

 

排気口とテストスプーンの投入口から温度計を突っ込んで

正確性に少し欠けますが大体合ってるかなという感じで

150℃の予熱で豆を投入。

 

お豆は半熱風に合いそうなモカシダモG1にしてみました。

目標は少し浅めの中煎り。

練習なんだからもっと安い豆で良いのに。

あわよくば焙煎が上手くいって美味しいコーヒーが飲めるかもと

淡い期待と共に。

 

蓄熱性がありますので投入後の火力はかなり弱め。

投入後のボトムや中点と呼ばれる

予熱の熱を吸った豆の温度が測れなかったので少し不安でした。

簡単な焙煎方法としましては

中点から1ハゼの温度(170℃位)を

1ハゼまでの目標時間で割るだけです。

 

中点は大体投入から2分半~3分位。

100℃が中点だとして10分で1ハゼ(170℃)させたいなら

中点から170-100=70なので

残りの7分で70℃=一分で10℃の上昇のペースですね。

排気だなんだが絡んでくるので一概にこれでいいとは言えませんが

基本的にはこれでOK。

難しいことは考えずにいけば簡単ですよね。

何事もそうですが技術が必要なことって

如何に基本的な状態に持っていってシンプルに済ますか

これがいちばん重要なわけで

基本=やりやすい状態なので早く確実でキレイな仕事ができるわけです。

上手い人程余計な操作はしない印象です。

基本的に投入量、予熱温度、1ハゼまでの時間と

RoR(Rate of Rise,一分あたりの温度上昇)、

どこで煎り止めするのかを最初に明確に決める。

事前の焙煎設計が頭の中でしっかり描けていれば

焙煎はただの作業、工場です。

逆にこれが出来ない人、感覚的に身につかない人は

いつまでも泥沼にハマって誰かの真似したり

講習を受けたりしないとあかんです。

講習受けるなら徹底的にそれを守って真似してください。

出来ない人程下手に自分流にしてしまいます。

これが一番ダメ。

 

1ハゼ10分は私的には少し早いのでもう少しゆっくり

温度を上げていく感じです。

R-101を使っていてもじっくり焙煎する方なんかは

1ハゼまで25分位かけたりする人もいます。

ブログに似たようなことが書いたことがあっても

いちいちブログ全部さかのぼって読まないでしょうし

私なりに理解していただきたいことなので定期的にこういう事書きますが

そういう人からすれば私の焙煎は短時間なのでしょうが

9分10分とかで1ハゼさせる方からすれば

焙煎時間が長すぎると言う感じなんでしょうね。

 

何回も書いてますが1ハゼまで14分程度なのはわざとです。

R-101は蓄熱性もありますのでもう少し短い時間で

1ハゼを迎える事になると思いますが

9分台でハゼさせるのは焙煎豆が長持ちしないし

上手くいけば数日感は素晴らしい仕上がりになって

飲んだ人に鮮烈な印象を与えますが

フレーバーが強く出れば美味しいと感じるバランスではないと

私は常々思ってますので

飲みやすさと長持ちとフレーバーの

程よいバランスを目標にしてるので今のハゼ時間にしています。

 

9分10分台の焙煎は

短期間での消費、品評会やサンプル、試飲向けだと思います。

いつ飲み切るかわからない方に日常的に提供する豆として

悪い言い方をしてしまうとちょっと無責任なんじゃないかなと。

 

大会等でプロファイルを公開される場合があるのですが

当然9分や10分程度の1ハゼで

そういうのがスタンダードや良い焙煎だと思いこんでる人って凄く多くて

その人なりの行き着いた正解なら何も言うことは無いのですが

ただ知らない人が殆どで

蓄熱性が無い焙煎機でも

似たような時間でハゼさせるのが良いと思ってしまっていて

所謂鵜呑みにしてしまっている方がほとんどな印象です。

 

さてテスト焙煎の話に戻りますが

差し込んだ温度計の温度より実際の温度はかなり高かったようです。

外気が多少混じる位置ですので当然なんですが

そういうのも込みで150℃と言う少し低めの温度にしてました。

 

13分半で1ハゼが始まり

一分程でテストスプーンを見ながら浅煎りから中煎りの域に

片足突っ込んだ位で煎り止め。

 

焙煎直後と一日弱常温に置いて飲んでみましたが

今までに比べ豆の膨らみが弱くなったものの

苦味も少なくフルーティで明るい酸味と飲みやすさが両立出来ました。

一発目にすれば上出来すぎる出来でした。

サイクロンが無くて排出された豆に

チャフも一緒に大量に出てくるので

サイクロン、冷却器を兼ねたチャフコレクターを別途注文。

温度計のプローブも鉄板にボルトで締めるタイプも注文。

温度計は今まで使っていた

デジタルタイプが2つあるので取り敢えずはそちらを流用。

フジローヤルさんに出張で来ていただくと高いので

250gの投入でも豆温度が測れる位置に自分で穴を開けて

設置予定です。

純正のサイクロンは本体と同じくらいの幅がありますので

冷却を別にした方が色々と都合が良いんです。

 

私のR-101はえらいレトロな外観ですが

あれは焙煎機下部のでかい台をばらして木板にボルトで固定して

更に木板前部が取り外しできるよう省スペース化させてる物なので

ただ古い旧型という訳ではないんですよ。

純正サイクロンを繋ぐための穴はちゃんとあって

わざわざメクラの金属板で塞いであります。

予算的にはチャフコレクター等これからの費用も含めて

新品よりかはかなり安いですが

焙煎機自体は結構な金額でした。

元を取るのに何年かかるのやらと言う感じですが

焼いた豆の出来の良さで納得。

消耗品やモーターは

フジローヤルのオンラインショップでも

直に連絡しても買えますし。

これから先ずっと美味しいコーヒーが飲めるのなら安いもんです。

私はパチンコ含めた賭け事もしませんし

お酒は忘年会とか仕事の付き合い程度

タバコも吸わないし車も特別お金をかけることもしません。

ギター等の機材には多少?お金をかけていますが。

男の人が飲み代やら趣味に使うお金としては安いもんでしょう。

なので許して下さい。

 

取り敢えず省スペース化したR-101と業務用の電動ミル2台と

真空パック機と業務用の生豆の仕入先。

規模は小さいですが

オンデマンド焙煎を個人でやるには

ここらへんが限界というか理想的なんじゃないですかね。

 

これから先準備ができ次第焙煎はR-101に代わっていく予定です。

進捗状況等はまた追記させていただきます。