R-101の豆温度計を増設する
えー毎度です。
今日は時間があったので
丁度届いた温度計プローブを確認して
ホームセンターに温度計設置に必要な工具等も買いに行きつつ
備忘録を兼ねた温度計設置についてです。
グーグル様で調べて見ても温度計設置について
悩んでる人の記事やブログは散見したものの
DIY的な感じでまともに取り付けしている物は一つもありませんでした。
これからR101の旧型を買おうと思ってる方や
現在排気温度計だけでお悩みの方が
この場末のブログにたどり着くかどうかは不明ですが
たどり着いた方が少しでも参考になれば幸いです。
ただし高価な機械に穴を開けるという行為なので
必ず自己責任でお願いします。
まず設置前。
前蓋は正面の六角ナット4箇所を外して手前に引けば取れます。
取り敢えずR-101の分解には+ドライバーと
数種類のスパナが必要ですので
こちらのミリ規格の物を買っておきましょう。
100均でバラで何本か買ってもええですけど
まとめて収納できるのと
これ1セットあればこれから先も安心。
他に安いセットもありますが
微妙にサイズが合わなかったりするようなので
取り敢えず私が使って問題なかった物をご紹介。
将来的にVベルトの交換等もしたい方は
13ミリのボックスレンチか電動工具につけるソケットが必要です。
今回はホームセンターでこちらを購入。
アフロ君は勢いで買いました。
ソケットはVベルト交換時に使います。
ショートタイプの物でOK。
焙煎機購入前に電動インパクトドライバーに付ける
ワイヤーブラシと仕上げ用のバフ、
金属研磨剤のピカールの練りタイプ
色々と購入済みです。
前蓋の厚みが7ミリ位?で一般人が鉄に穴をあけるケースとしては
かなり分厚いので折れないように短い鉄キリを買っておきましょう。
短いほうが安いですし。
今回の穴あけは自分でやるなら
電動ドリルかインパクトドライバー等は必須です。
最近は安い電動工具も沢山ありますので
持っていなければ安いものを買っておいても良いと思います。
メンテが飛躍的に楽になりますが
ネジやナットを傷めないように締める時は
奥まで締め切らずに仮止め程度にして最後は手で締めてください。
で、買ってきた工具をインパクトドライバーに付けて
穴あけの準備。
前蓋を外した状態。
ご覧の通り撹拌羽と手前にあるベンツのマークみたいな鉄柱が3本あるので
温度計を差し込むスペースがかなり限られます。
手前の鉄柱もぐるぐる回りますので
必然的に前蓋の裏側からベンツマークの手前までの
ほんの2センチ程度しか温度計プローブを差し込めません。
これ以上突っ込んでしまうと回転時にベンツに接触してしまい大変な事になります。
更にテストスプーン近くの撹拌羽は鉄柱より前に出ています。
下手に斜めに穴を開けることも出来ません。
今回購入したのはKタイプのL字型、高温抵抗があるタイプ。
先っぽにセンサーがむき出しになって
特にレスポンスが早いです。
先が短い専用の物がフジローヤルオンラインにありますが
端子がy型でかしめるタイプなのと
値段が汎用品より数倍高いのでこちらを購入。
温度計本体はデータロガー付きは少し高くなりますが
温度表示だけなら2千円台から買えますので
自分の用途に合った物を購入してください。
Kタイプは最も普及している安価で性能も良い汎用規格なので
故障の際も安価に対応できます。
フジローヤル純正のロースティングコンパスは
ログ用ソフトだけで6万円程します。
半額の3万円どころか1万円台でデータロガー付き温度計本体が買えますよ。
プローブは6ミリですが
焙煎機側に固定するボルト経が9,5ミリ程なので
10ミリの穴を開けることになります。
Vベルト等も10ミリ、M型のM-33かM-34の汎用品が使えます。
というか元々汎用品です。
ベルトに表示されていますので同じものを購入してください。
これはモノタロウが安いかな、ベアリング等も半額以下で
よりグレードの高い物が買えます。
イメージとしてはこの位置です。
テストスプーンの右下。
回転の向き的に撹拌羽に乗って豆が上がってくる位置で
250gの投入量でもガンガン豆に当たってくれるので
ここが最適。
現行機種でもこの位置に付いています。
DIYかどこかに頼んだのかはわかりませんが
テストスプーン左下に付けている方が居ましたが
これは不正解。
左下だと豆の当たる量がかなり少なくなってしまい。
豆温度というより庫内温度に近い計測になります。
目標はここ、できるだけテストスプーンに近く
なおかつ豆が一番多く当たる場所です。
もうちょっと右下でも大丈夫。
で、さっきの10ミリの鉄キリをインパクトドライバーに装着して
小さいカップに氷水を入れてキリだけ冷やしつつ
少し体重をかけつつ15分程かけて貫通。
蓋に対してまっすぐキリが垂直になるように意識してください。
綺麗に穴が空きました。
一発勝負なので緊張しました。
蓋の色がかなりくたびれて来ているので
機会があったら一度研磨して黒の耐熱塗料で塗り直ししようかと思います。
こんな感じでボルト&ナット。
いい感じです。
締めるときにさっきのスパナセットを使います。
同じ経のスパナが2ついるのですが無かったので
手前のボルトに当て布をしてプライヤーで握りながら
裏側からスパナで締め込みました。
R-101用だけでなくこういう時にも使うので
セットで買っておいたほうが便利。
前蓋から差し込んだ状態。
少し余裕を見て鉄柱から離して
こんな感じでの設置になります。
テストスプーンの抜き差しにも邪魔にならず
かなり良い状態で設置できました。
焙煎が終わればプローブも抜いて焙煎機を移動させるので
固定はせずにすぐ抜ける状態です。
邪魔にならないように好きなときに
右側にも左側にも上側にも簡単に回せます。
鉄柱に干渉しないようにとりあえず
インシュロックバンドをダブルで巻いて
深く刺さらないようにしてますが
そのうち耐熱の素材でしっかりプローブに巻ける物を付けます。
温度計本体も焙煎機には付けず、見やすい目線の位置に吊る予定です。
タイマーなんかもかがまないで見れるように
立って視点移動が少ない位置に付けてあります。
ちなみに3連のタイマーで
全体の時間と1ハゼが始まってから、2ハゼが始まってからと
1台で同時に3種類の時間が見れます。
特に2ハゼ以降は目視が大事になってくるのですが
それでも終了時間の目安になります。
旧型R-101で一番のネックだった豆温度の設置。
インパクトドライバーは持っていたので最小限の出費でクリアできました。
しかしまあ一般人が温度計を付けたいだけなのに
下調べにかける時間は相当なもので
無駄に温度計等に詳しくなってしまいました。
私は今回温度計増設に関して
フジローヤルには問い合わせしなかったのですが
問い合わせをすれば古い中古の焙煎機でも
親切丁寧に対応してくださる会社ですので
わからないことや自信のない事に関しては
一度フジローヤルに問い合わせしてみてくださいね。
メールは画像データも添付できますが
少し対応が遅いので
電話とメールを使い分けたほうが良いと思います。