さて先日ご案内したブラジルのお豆が到着致しました。
他の問屋の豆も同時に到着したので都合30kg。
佐川のおいちゃんも腕をプルプルさせて
私も腕をプルプルさせながら受け取りました。
重くてごめんねそしてありがとう。
それでは詳しくご説明させていただきますね。
まず等級は最上位のNo2。
ブラジルの等級はNO2が最上位です。
NO1が無いのは欠点豆の混入が0というのはありえないとの考えからです。
2~8までの等級がありまして
許容される欠点豆の量がサンプルの生豆300g中
NO2が4個に対してNO8は360個までですね。
NO4までは見かけますがそれ以降は一般的に流通しないようです。
味に影響しない類の欠点豆は4個で1カウントですが
逆に大きな石や枝は一つで5個とカウントされます。
17/18と言うのはクロップサイズの事で6,75~7mmの大きさがメインの銘柄です。
コロンビアで言うと最上級のスプレモですね。
個人的にはこれくらいが焙煎しやすい印象です。
カルモデミナス って言うのは地区名です。
COEの入賞農園が多く輩出されこの地区の気候が高く評価され
他の地区に比べて高い価格で取引されます。
Qグレードは特定の協会によるスコア付けで80点以上で認証が付きます。
今回はBSCA(ブラジル・スペシャルティコーヒー協会)による認証です。
いわゆるスペシャルティコーヒーの事ですね。
一定以上の品質が保証されているという目安になります。
この認証が付くと卸価格もぐっと上がります。
Qグレード証明書のPDFです。
https://www.coffee-rc.jp/upload/user/images/552/7111_qgrade.pdf
80点を少し超えるスコアでキロあたり数十円程度原価をかければ
82点程度の物も仕入れられたのですが
あくまで普段使いに向くかということと
それでいてしっかりスペシャルティとして
特にクリーンさを始めとした
全体的なカップクオリティがあるかどうかを重視したかったので
今回は個性が強そうな銘柄を避けました。
その点では今回の選択は非常に満足しています。
まずは生豆。
クロップサイズの選別はかなり丁寧に行われている印象です。
鮮度の目安になる香りの強さはしっかり保たれていました。
虫食いが少し多目です。
COE入賞豆でも結構虫食いは入ってます。
ある意味ブラジルの豆の特徴でもありますね。
虫食い対策には一度散布されると10日以上立ち入り禁止になる
強力な農薬が散布されるそうです。
農薬による健康被害やそれにかかるコストがありますので
虫食いが多いと言うのはある意味安全性が高いとも言えますが
もっと弾いてほしいのが本音です。
2kgの生豆に対する欠点豆。
やはりブラジルだと多くなります。
NO2の規格上はこんなに入ってたらいかんのですけど
実際私が弾くとこんなに出ます。
ナチュラルということを加味すれば元々の選別は良い方ですかね。
価格がもっと高くて選別しやすいウォッシュドでも
欠点豆の混入が多い銘柄も沢山見てきました。
これでも結構弾きましたが全部取りきれないと思います。
風味に悪影響を及ぼす欠点豆は極力ハンドピックしますが
今回は販売価格を下げて量を多目に提供したいのでこの様なカビが生えていない虫食いはあまり弾かない方針です。
豆が柔らかいのでぷっくり膨れますね。
指でバキバキ潰せます。
1ハゼが終わってから2ハゼが始まるまで早い印象でした。
問題ないレベルではあると思いますが虫食いが少し残っていました。
他の銘柄と同じくらいハンドピックに手間をかけてますが
色が付いてないんで物凄く見分けが難しいんです。
ほとんどは上記のカビなしの虫食いだと思いますが
今回の銘柄に限りこのタイプの欠点豆は許容出来る方に購入してただければと思います。
肝心のお味の方は苦味が少なめでストロベリーのような優しい甘みが有る印象でした。
アフターもクリーンさも十分合格点。
ブラジルらしさもあり
パン系の食事とよく合いそうな感じですね。
普段使いにぴったりかと思います。
個性が突出してるような豆ではないのでブレンドでも良いですが
シングルでも十分イケる感じです。
生豆600gで仕上がり500g位で送料込み1800円にしましょうかね。
Qグレード認証のスペシャルティが100g当たり360円ですので
一般的な自家焙煎店がこのランクのサントスNO2を扱う場合に比べ
100g当たり100円以上は安いと思います。
送料込みですので送料を考えるともっとお買い得です。
気が向いた方は後ほどラクマを覗いてみて下さいね。