さいコーな日々

珈琲を売る側から伝えるどうでもいい事とか珈琲のことですら無い日常のこと

古い焙煎機を買おうとしてる方々へ

えー毎度です。

 

R101の改造と焙煎の練習を時間がある時はしているのですが

少し思う所がチラホラと。

 

結論から言いますと古い業務用焙煎機を買うのはオススメできません。

それが例えフジローヤルであっても。

 

まず私の場合なんですが

部材を取っ払って省スペース化したR-101だったわけですが

やりたいことがあるのでフジローヤルに豆ホッパーの取り寄せを相談した所

旧型なので仕様が違う現行型の部品は売れないと。

しかも未だに工場で穴を開けるのは一つ一つ位置を合わせて

調整してるらしいです。

基本断りますがどうしてもと言うなら

工場持ち込み&純正から足りない部品を

調整しながら取り付けみたいです。

いくら掛かるか怖くて聞けませんでした。

 

排気はまず焙煎機前面から

シリンダー上部の排気口を通って

焙煎機後部に向かいそこから垂直に下に向かって

スライド式ダンパーを通り

その後サイクロンから煙突に繋がっています。

経路が長過ぎます。

 

この申し訳程度の排気口は構造的欠陥は言いすぎですが

狭すぎてチャフやカスが詰まる、排気経路が無駄に長い、

詰まらなくても排気の効率が落ちてしまう仕様で

まあなんというか非常によろしくない構造です。

ちなみに私の焙煎機はここに排気が通らないように

ステンレスで塞いであります。

 

新型になると豆ホッパー自体に排気ダクトがくっついていて

排気口が焙煎機の中を通らず焙煎機から直に排気できるんです。

 

だもんで現行型の豆ホッパーの排気ダクトに

ダンパー機能を兼ねた海外製の

チャフコレクターとクーラーを繋ぎたいと正直に申し出た所

「改造」になるからダメです、と。

 

特定の部材だけ取り寄せて

自作焙煎機に使われてしまったケースも有るようで

そういうこともあるのであれば例え現物があっても

メーカーさんとしましてはプライドもあるでしょうし

これ以上強く要求するのは失礼というか良くないですからね。

 

R-440ミルの時に相談して色々と親身になってくださった

担当さんに今回も相談したのですが

無茶言ってすいませんでしたと謝りつつ

またなんかあったらご相談させてくださいと今回の件は終了。

 

それとですね、

わかっていたことですがR-101は火力が非常に弱い。

実際に使ってみるとより実感が湧きます。

これ1キロなんかまず無理。

大体適正焙煎量が実際は表示の7割から8割程度なんですが

実際触ってみた感じ700gでも相当無理があります。

予熱を高くしないとどうしようもないです。

私は250gか500gなので大丈夫ですが

それでも予熱を低めにして火力で煎るのは無理。

裏技として種火を点けっぱなしにして火力を稼げますが

種火は10秒以内に消して下さいというのがメーカーのスタンスなので

種火ブーストもあまり使いたくないです。

余談ですがバーナーの火力は弱いのですが

この種火はゴーゴーと結構な勢いがあります。

 

メーカーの改造でガスノズル経の拡大や

バーナーの増設などもできるようですが

値段は頼まないからわかりませぬ。

多分お高いです。

 

ついでに私の焙煎機は取っ払われて使えませんが排気も弱い。

排気のファンが現行機種でも100Vの出力ですからね。

焙煎は予熱でなんとかなるにしても

仮に700g焼いたとしても100Vのファンじゃ

排気はともかく冷却には非力過ぎます。

この前買ったクーラーは100Vから240Vまで制御できます。

240Vなら豆もかなりのスピードで冷えるので

控えめに言って最高です。

特に深めの焙煎ですと焙煎終了直後でもオイルが引くまで

今までより早くしっかりと冷却できるので凄く作業が楽になりました。

 

焙煎が終わって高い予熱のまま豆を入れられますので

冷却は別にするほうが良いですね。

焙煎中に冷却と焙煎後の豆の選別が同時進行できるので

時短にもなりますしほんと買って良かったですよ。

これもR-101は排気と冷却のモーターは共通ですので

メーカーに改造を依頼して単独排気、冷却にすると

以下略です。

 

見た目は物凄く好きなのですが

どうもやっぱり業務用焙煎機のくせに不器用で

肝心の部品の調達に難があるとわかった以上

最初に書きましたが現行と仕様が違う中古の焙煎機は

オススメできません。

なので前回書いた古い物でも面倒を見てくれるというのは取り消します。

現行の物もこれから先仕様が変わる事を考えれば

10年20年使い続けるつもりで高額な初期投資をしても

改良品と同じ仕様にしたい時は色々費用的にも問題が出てくるでしょう。

新品で買えば暫く先まで面倒見てくださるとは思いますが

私が次買うのなら

取り敢えずもう旧型の古いフジローヤル製は買いません。

間違いなくそのまま問題なく使えるなら選択肢に入りますが

基本何されてるかわからないですから。

 

基本的に個人(店)でも

メーカー以外の改造、調整がしてある焙煎機には

部材の供給はしないとのこと。

多分頼み込めば少しは対応してくれますが

基本的にダメだと思います。

家電製品ではないのでちょっとやりすぎな対応かと思いますが

しょうがないですね。

 

という訳で中古の業務用焙煎機を買う時は

多分他のメーカーでも同じだと思うのでご注意を。

 

そろそろ慣れてきたので焙煎はR-101に替わっていきますが

少量の場合は今までの焙煎器でやると思います。

 

ではまた。