たまに三たてが一番美味しいと言ってる人を見ます。
今回は寝かせとかエイジングのお話。
美味しいコーヒーの三たて「煎りたて、挽きたて、淹れたて」。
挽きたてと淹れたては分かるのですが煎りたてって私は好きじゃないんです。
みなさんご存知でしょうが焙煎後のコーヒー豆からは二酸化炭素、所謂ガスが出ており
これが蒸らしや抽出の時に豆を膨らませます。
これが焙煎豆の鮮度と言う物であり、新鮮な焙煎豆の目安になります。
しかし焙煎直後はガスが多量に放出されており、ガスが多すぎると癖のある抽出になってしまいます。
香りも焙煎直後は豆って感じで、余りコーヒー豆らしさはありません。
私もたまに焙煎して一時間程度の物を飲んだりするのですが
コクや香りがいまいちで、高品質な豆でも浅煎りだとグラスと呼ばれる青臭さも出やすくなります。
グラスについてはフレーバーの種類によって鮮度が良いとポジティブな評価をされる場合もあるようです。
浅煎りはガスの放出が少ないので一日程度置くと焙煎直後に若干感じられたグラスも消え、フレーバーも強く感じられるようになってきます。
グラスも焙煎や豆の品質によって出方が全然違いまして
コーヒーの中に雑草の汁を絞ったようなフレーバーが強く、寝かせやエイジングでどうにもならないものがあります。
焙煎豆の生焼けって言うやつですね(私の豆じゃないですよ)。
中煎りでは苦味成分が先行して感じられ、コクや香りは不十分。
苦味が好きであっさりしたコーヒーが好きな方は好まれるかも。
深煎りも似た感じですね、顕著に苦味が先行します。
嗜好品ですので自分はこれが好きといえば完結する世界ですが
私はコクやフレーバーもしっかり感じたいですし、そういう物をお届けしたいと思っておりますので発送の際に私が考える飲み頃をお伝えしています。
そのため、焙煎度や到着までの距離を考えて飲み頃前に到着しそうな時は焙煎したてじゃない豆をおまけにつけるようにしています。
飲み頃をお伝えしているのですが、到着までの環境でも誤差が出てきたりしますので
中煎り~深煎りの飲み頃を判別する方法をお伝えしますので是非参考になさってください。
まず豆の状態で香りを嗅いでみて、きちんとコーヒーらしい香りがしているかどうか。
直火焙煎の場合、コクやフレーバーの強さと香りの強さが比例します。
次に一度淹れてみて、蒸らしと抽出の時の泡の出方を注視してください。
蒸らしの時点で大きな泡がボコボコと出てきた時や、膨らみすぎた豆が地割れのように割れるのは飲み頃には早いです。
この時は蒸らし時間を一分程度はとって下さい。
飲み頃になるにつれ泡が細かくなりますので多少大きな泡がポコポコ出てくる程度なら十分美味しく召し上がれますが
適切な抽出ができている時はお湯を注いだ所から絶えず細かい泡が出てきます。
浅煎りはガスが少ないので通販ですと発送から到着までの間に適切な抽出ができるようになり十分美味しく召し上がれますのであまり気にしなくていいかと思います。
あくまでもお好みになる話ですが覚えれば自分の好みを見つけられたり
抽出の幅が広がりますので色々試して見て下さいね。